AIと特許

 先日、商工会議所の会報に弊所の紹介記事を掲載していただきました。

紹介記事の作成に当たっては、当方から原稿を提出したのですが、職員の方に取材していただきました。結果、上記のような記事ができあがったわけですが、当方から提出した原稿から内容が数段よくなっていました。取材の際には、職員の方が当方の話を聞いてくださり、当方の話した内容を基に、原稿に肉付けしていただきました。

職員の方には、様々な角度から質問をいただき、当方が原稿に書こうと思ってもなかった内容を紙面に反映いただきました。

考えてみると、特許の出願書類の作成も同じようなプロセスをふみます。依頼人の方とお会いして、発明の内容について様々な角度から質問をぶつけます。その時の回答を特許庁に提出する出願書類にまとめ上げます。

特許出願の書類作成がAIによって代替されるのではといったニュースが2020年ごろに流れましたが、考えてみると私たち弁理士の付加価値は、依頼人との対話の中で依頼人が作成した原稿に出力されなかった発明の内容を依頼人の中から引き出して文書にまとめ上げる点にあると改めて実感した次第です。商工会議所の皆様、貴重な機会をいただきましてありがとうございました。